理事長挨拶

はじめに

JCは私たちに素晴らしい機会を与えてくれます。
多くの人との出会いは自分自身を高め、人生を豊かにしてくれます。
JC運動は人の心に働きかける運動であります。
人が感動を覚えたり、感謝の気持ちを持った時、その人の心は輝きを発し笑顔がこぼれます。
私はJCIクリードの一節に思いをはせます。
「人類への奉仕が人生最善の仕事である」と。
これこそが混迷の時代と言われる現代を解く鍵であると思います。

『人を探し、人を育て、人から学び、人を作る』

全国の全てのまちで様々な運動が行われております。しかし、事業自体が目的となり、本来の目的を見失いがちになることが多々見受けられます。それはJCでも同じことだと言えます。そこで私は全ての運動や事業に共通の目的を置いてみたいと思います。
共通の目的とは「その事業は、その運動は、人を作り、ネットワークを構築したか」ということです。私はそこにJCらしさを求めたい。JCは「人と社会の開発」を目指しています。この「人」とは自分自身であり、自分以外の人でもあります。まちにはJC以外にもまちづくりに励んでいる人たちがいます。その人達を探し、語ってみる。すると、新たな視点が見えてくるはずです。必ず学ぶ事が多くあるでしょう。メンバーに迎えたい、まだ見ぬ青年も沢山いることでしょう。人を探し、人を育て、人から学び、人を作る。人と人、心を通わせていく、この視点を忘れずにいきたい。

『多くの仲間と共に』

藤沢市は県内4番目の人口規模を誇るまちではありますが、今現在、青年会議所の規模としてはそこに及びません。積極的なJC運動を地域に展開し、影響力をもって発信していくためには多くのメンバーが必要不可欠であります。また、現代社会には私たちJAYCEEが成さなければならない事が無限にあります。この困難な道のりには多くの仲間が必要です。しかし、会員拡大の重要性を認識しながらも、会員の減少に歯止めがかからない状況があります。多くの手法を取り入れながら拡大に努めてまいりましたが、なかなか思い通りの結果は得られませんでした。その中で一つ強く実感したことがあります。魅力的な組織であることこそ会員拡大の礎になるということです。限られた時間の中、JC運動を行い、多くの経験を通して更なる魅力を兼ね備えていきます。個性豊かな魅力が集まり、お互いが協力し助け合い活動していくことで魅力的な組織は輝きを発し、入会候補者を惹きつけていきます。またいついかなる時も市民に運動を伝えることを念頭に置いて行動することが会員拡大に繋がります。運動の核は会員拡大なのです。一人でも多くの人に青年会議所の運動を知ってもらい、そこから共感を呼ぶのです。会員拡大は組織や運営の為だけにするのではありません。明るい豊かな社会を築くために進めるのです。地域に運動を広げ、多くの仲間と共に運動を進めていきます。

『真の個人主義の実践』

この時代は個人主義の時代と言われています。ともすると、個人主義は利己主義と受け取られがちですが本来、個人主義とは利己主義と大きく違います。
和を尊ぶ精神こそが日本人にとって個人主義であり、最良な民主主義と言えるのではないでしょうか。和の精神とは、決して自己主張しない美徳ではありません。立場や価値観、主張が違った上でより大きな目標に向かっていくのが和の精神であり、真の個人主義であります。
人間は皆、何かしら目的があってこの世に生を受けていると私は信じています。人は自分自身の存在を認められた時、幸せを感じます。そして存在理由は人それぞれ違うわけであります。その個人の差を認め合い、補い合うことこそが個人主義の共生の仕方だと考えます。
今こそ、真の個人主義を実践していく時だと感じます。
そして個人主義と同様に地域主義を考えていきます。
藤沢という地域が、藤沢らしくあること。地域の個人主義の創造こそが地域主義の確立であり、それを実践していくことで、心の豊かな地域づくりが可能になると考えます。
風光の明るい相模湾に囲まれた穏やかな気候や遠くは富士山を望む美しい景観は訪れるものを魅了し、数々の文人に愛されてきました。東海道五十三次六番目の宿場町、そして遊行寺の門前町として栄えた歴史、そのすべてが藤沢の財産であります。そして穏やかな気候が生んだ和を尊重する高い市民意識、多様性に富んだ市民活動や伝統行事、発展的な地方自治により、藤沢というまちは名実ともに湘南の中心都市となっております。そのような中で2020年の東京オリンピックのセーリング競技を江の島にて迎えようとしております。様々な文化や人を受け入れる都市としての成長、成熟、まさに個人主義の共生の時です。これを機に、心豊かなまちづくりが後世に引き継がれ、新たな市民文化となるような取り組みに挑戦してまいります。

『あなたは自分のまちを愛していますか?』

旅人が、旅先で知り合った人に「故郷はどこか?」と聞いた時に、あるいはそのまちを訪ね、「このまちはどうですか?」と聞いたとき、そのまちの人が明るくまちの自慢話をしてくれたら、旅人もそのまちを好きになるかも知れません。
ましてやそのまちの子供たちが目を輝かせておじいちゃんおばあちゃんから聞いた話やそのまちの良さを話してくれたら旅人はそのまちに住みたくなるかも知れません。
まちというのは都会だからどう、田舎だからどう。人口が、経済が、産業がどう、ということだけではまちの良し悪しは決められません。どれだけ、そこに住む人たちがそのまちを愛し、そのまちを語れるか、であると私は思います。
愛がないと語れません。そのまちの歴史を知らないと愛せません。そのまちに友がいないと愛せません。感謝する心がないと愛せません。
未来に夢がないと理想が持てません。
理想に計画がないと語れません。
そして計画に行動がないと何も変わりません。
行動には結果があり、失敗することもあります。
しかし、前向きであること。
前向きな失敗は恐れてはいけないと思います。
慎重な決断はいついかなる時も必要不可欠でありますが、創造的変革への挑戦はもっと必要であるから。
なぜなら、まちづくりに終わりはないから。
2020年のオリンピックが終わろうとも、藤沢のまちづくりは決して終わりません。
愛してやまないこの藤沢というまちは、未来ある子ども達への最大の贈り物であるから。
私たちで精いっぱいこのまちを輝かせていきたい。

『子ども達の未来を輝かせたい』

次世代を担う子供たちの健全な成長は、地域の明るい未来に必ず結びつきます。笑顔を輝かせ、元気よく成長する子ども達の姿は、地域の最大の宝であり最も守るべき存在です。我々は、子ども達がより輝ける地域であるためにJAYCEEとして何が出来るのか常に真剣に考え行動に移していかなくてはなりません。 子ども達には和の心を伝えてまいります。聖徳太子が制定した十七条憲法の第一条にも和が何よりも大切であるとあります。和を尊び義に篤いという永きに亘り培ってきた、思いやりの心と高い社会規範意識、いわゆる道徳心こそが日本人のアイデンティティといえます。近年、道徳心の欠如や規範意識の希薄化による自己中心的な一部の人による痛ましい事件や事故が相次いでおります。命の大切さを理解出来ず、他を思いやる心に欠けた大人に育ちかねない危険な状況が現代にはあります。しかし、私たちの暮らすこの藤沢というまちには和の精神という素晴らしい文化が残っています。和というのは何も皆で価値観を同じにしようということでは決してありません。和を尊ぶということは立場や価値観の違いを尊重した上で、共通の目標の為に力を出し合おう、ということなのです。時代を共に創りあげる子ども達が個性豊かに成長し、命の大切さを理解し相手を思いやる気持ちを持った大人に育つためにも和の心を重んじることが大切です。まずは我々が「尊敬出来る大人」「手本となる大人」として活動することで子ども達を導いていかねばなりません。 藤沢青年会議所は、これまでも数々の青少年育成事業を展開してまいりました。刻一刻と変化する子ども達を取り巻く環境に十分に注意を払いながら、子ども達の健全なる成長に、より意味のある機会を作り、子ども達の笑顔と希望あふれる確かな明日を創造してまいります。

むすびに

『温故知新から自我作古へ』
温故知新
BACK TO THE PAST FOR THE FUTURE
未来の為に過去を振り返り学ぼうという意味で、私の大好きな言葉です。
しかし、私にはもっと好きな言葉があります。
自我作古
ワレヨリ イニシエヲ ナス
過去の先例や慣習にとらわれず、自分自身が歴史の新たな扉を切り拓く先人たれ、という意味であります。
これから皆と共に実践していきたいのはこれです。
過去に先例がないのなら、自分達で始めればいい。
進む先に道がないのなら、自分達が道標になればいい。
仲間と共に、新しい時代の扉を自らが先人となって切り拓いていきたい。
共にこのまちを愛し、友を愛し、新たな一歩を踏み出していきましょう。


基本理念

「心」 ~新たな時代の扉を切り拓こう~


基本方針

創造的変革への挑戦
心通う和の精神を持った子どもたちと共に未来を切り拓く
未来に向けて歩み続ける地域の創造
個の成長による魅力ある組織の会員拡大
個々が融和する組織への成長


「藤沢青年会議所50周年地域ビジョン」

藤沢は、恵まれた気候や風土に甘んじることなく、新たなチャレンジを志す内外の衆智を結集し、内在的な魅力を強く発信することで自立自活可能な経済を達し、日本を先導するまちでありたい、と願うものである。

(1)衆智の結集
藤沢は歴史的に周縁都市としての性格を強く持っていた。江戸時代に東海道の宿場町と遊行寺の門前町として栄えただけでなく、鎌倉時代では幕府に隣接した土地であり、明治時代以降は文化人が別荘地として好んで住んだ。現在では東京・横浜への通勤者のベッドタウンとしての性格とともに、サーフィンを始めとするマリンスポーツの盛んな土地としての性格も併せ持つ。(藤沢市は、独立行政法人労働政策研究・研修機構によって日本版エッジシティの一つとされている)
このように、古くから定住している住民と移り住んできた住民とが新たな文化を形成してきた土地柄である。そういった歴史的背景を踏まえ、藤沢のまちは将来にわたり交通的にも精神的にも開かれた土地である必要がある。幸いにして交通の便も良好であり、交流人口のみならず定住人口の流入増加を促す条件は整っている。多くの新たな活力が、新たなる挑戦の場を求めて藤沢のまちに注入されることによる、日本を牽引する文化が育つまちとしていこう。

(2)自立自活可能な経済
藤沢のまちは東京・横浜のベッドタウンとしての側面が強い。つまり藤沢市で生み出した以上のお金によって藤沢の市財政や経済が成立しており、これは言い換えれば他に依存した部分が強いという意味を持つ。地方創生が叫ばれる中、藤沢としても現状に満足することなく、藤沢の魅力を放つ中で経済圏としても完結できるような産業の創出が求められる。藤沢の地域としての個性を、産業に発展させることが必要である。
だからこそ東京や横浜からの近さなどという外在的な魅力ではなく、藤沢特有のもの、すなわち「藤沢らしさ」から内在的な魅力を放つような、藤沢の「たから」を磨き上げることによって、これを実現していこう。

(3)日本を先導するまちであるために
藤沢の誇るたからである江の島を訪れる観光客は増加しており、中でも外国人観光客の増加が顕著であり、経済効果も生み出している。そのような中、江の島が2020年東京オリンピックのセーリング試合会場に決まったことから、外国から更に多くの観客が藤沢に訪れることとなる。日本人としてのおもてなしの心はもちろん、交通や宿泊施設といったインフラの拡充は必須であり、これは官民手を取り実現しなければならない。
2014年、藤沢市が「主婦が幸せに暮らせる街ランキング1位」に選ばれた。大変名誉なことであるが、だからこそ藤沢市が、今の日本の危機である人口減少に歯止めをかけ、日本中の多くの地方自治体が直面している「自治体消滅」の恐れから脱却できるような先導的なモデルを構築し提示することが、藤沢の輝きを限りなく魅力的にすることになる。藤沢の総力を結集し実現しよう。

藤沢青年会議所50周年運動指針

「藤沢青年会議所は、青年の学び舎としてあらゆる成長の機会を掴み、利他の精神で地域に根ざし、未来を担う子どもたちと共に歩む、強い意志を持った組織となることを宣言する。」

(1)機会と成長~青年の学び舎として
人は自らの限界を超えることによって成長する。自らの持つ100%以上のものを必要とされそれに応えた時こそ、自らの器を100%以上に広げることができる。そのような成長の機会が多く存在し、掴むことができるのが青年会議所であり、青年の学び舎と呼ばれる所以である。青年会議所は単年度制を採るが故に、毎年各々が新たなステージに立つことを求められる。新たなステージに挑戦し立たんとする本人には、これから降りかかるであろう様々な困難や逆境に立ち向かう覚悟が求められ、送り出す側は背中を押す覚悟を持つとともに、本人が苦しい状況にある時に支える覚悟を持たねばならない。
青年会議所で得られる機会は、身近なものから国際的なものまで非常に多岐にわたる。これは会員である限り参加の機会が保証されるものであり、積極的に掴むことで自らの器をより大きなものとすることができる。従って、特に年季の若い会員に向けては極めて多様な機会が存在していることを十分に伝えなければならないし、会員各々は機会を積極的に活用する姿勢が必要である。
青年会議所とは意識変革の場である。青年会議所に入会する時、多くの人はその行動が何かしら自分に還元されることを期待するものであり、それ自体は何ら悪いことではない。しかし日々の活動に精一杯力を尽くすことを通じ、やがて人のため、このまちのための行動へと転化し、それがごく自然なものとして振る舞えるようになる。そのような精神を身につけて、青年会議所を40歳で卒業することで、地域に入り込んで支える人材となる。

(2)まちへの貢献~利他の精神を持って地域に根ざす
藤沢青年会議所は、この藤沢のまちに育てられて、あるいは藤沢のまちに浅からぬ縁があって集った青年の団体である。各々が藤沢に愛着と誇りを持つとともに、藤沢がより良いまちであるように願うのはごく自然なことである。我々は、一人ひとりが藤沢のまちを先導し、藤沢の第一線で活躍する人材となるべく切磋琢磨する。藤沢JCは、将来にわたり藤沢を先導する人材を輩出し続けるとともに、藤沢のまちの未来を拓く新たな事業を発想し構築する。
多種多様な価値観が集う昨今では、藤沢市民の意思や方向性を明確にするためにも、藤沢市民の力を結集し、民主的な議論の場を構築し発展させていくことが求められる。市民意識を変革し、藤沢のことは藤沢で決めるという決意を持った地域づくりを目指していく。
その先駆けとして青年会議所会員は、若い考えと情熱で常に市民へのアプローチを行う。一人ではできないことも力を合わせることで成し遂げ、常に地域とのネットワークをつくることを意識する。まずは会員一人一人が、地域の基礎となる家族を大切にし、家族が属する共同体である町内会や自治会の活動にも積極的に参画し、企業、業界団体、町内会・自治会など多岐に渡って信頼を土台としたネットワークを構築することで、地域に根ざした貢献をできる人材として、生涯にわたり社会への奉仕を行うことができる。信頼を獲得する必要条件は利他の精神である。人は自分の事しか考えられない者に信頼を寄せることはない。自分の事を後回しにしても実現すべきことを為すこと、これが人の信頼を勝ち得ることとなる。

(3)未来を担う子どもたちと共に~美しい生き方と大人の背中
人口減少社会を迎えると共にますますグローバリゼーションの荒波にさらされ、混迷の度を増すと考えられる日本の将来を生きる子どもたちに、人生の確たる羅針盤を持たせることが必要となる。藤沢の子どもたちが藤沢に生まれたこと、日本に生まれたことへの誇りを抱くよう、責任世代である我々が大人の背中を見せなければならない。自分を形作ってくれたあらゆる人々や万物に対する感謝の気持ちと、社会の中で自分の役割を見出し貢献する自利利他の精神という、日本人の美しい生き方を子どもたちと共に学び伝えていく。
子どもたちに伝えるためには、我々大人が、正しく知って確信を持って正しく伝える能力を持っていることが欠かせない。子どもに伝えるということは、大人としての覚悟を問われているということを自覚しなければならない。従って我々は、常に真摯に学ぶ姿勢で臨み、人の話にはしっかりと耳を傾けて、しかるべき軸に従い適切に判断する習慣を持ち、子どもたちに手本として見せられるような大人である必要がある。

(4)強い意志を持った組織力~力強い運動を推進するために
組織を強くすることは、強い意志を持つことで、藤沢のまちにより効果的な運動発信をしていくために不可欠である。組織の強さとは、皆が一致して同じ方向を向き力を尽くせることにある。
強い組織としての重要な条件は、リーダーシップとフォロワーシップの双方を強化する点にある。組織のリーダーには、人を巻き込み自ら動くことで集団を牽引するリーダーシップが求められる。気配り、目配り、心配りによるコミュニケーションの深化は、リーダーとしての重要な資質である。またフォロワーは、組織の一員としての規律を保つことが求められるとともに、組織への自発的な参画が必要である。いずれの立場においても、常に想定の一歩先を考えて行動する事が欠かせない。相手の言動や行動の背景を考察し、先手を打つことを心がけるべきである。
青年会議所には多くの役職があるが、メンバー一人ひとりが役職とその役割について理解を深め、自らの与えられた役割を全うすることが重要である。
我々はより優れた組織を構築し、より優れた事業展開をして行こうと志している団体であるから、行動にせよ事業構築にせよ、高い水準を求めなければならない。妥協を排し、ぎりぎりまで己と事業を高めようとする気概を各々が持つのである。